仕事の優先順位
急ぎの追加仕事を断るメール|上司へ優先順位を相談する例文
文例・判断手順は編集上の提案です。実際の相談記録や専門家の個別助言ではありません。作成・出典・更新の方針
まず、結論
急ぎの追加仕事が既存業務と両立しないときは、担当中の仕事・期限・追加した場合の影響を示し、上司へ優先順位を相談します。期限変更や範囲縮小は実行できる案だけ提示します。威圧や過重な状況は文面だけで抱え込まず、社内外の窓口へ相談してください。

文面を書く前の判断
追加の仕事で、何が元の期限に収まらなくなりますか?
- 既存の仕事と衝突する今の仕事・期限・影響を並べ、先に進める仕事を相談します。該当する本文へ →
- 範囲を絞れば対応できる件数と時刻を限定し、残りの扱いを確認します。該当する本文へ →
- 相談したが返事がない判断が必要な時刻を伝え、必要なら職場の代行者を確認します。該当する本文へ →
優先順位の相談は、業務の無断放棄や社外の納期変更への承認とは違います。判断と連絡の担当を確認してください。
上司から急ぎの追加仕事を頼まれ、今の業務と両立できないときは、反射的に「できません」と返すより、追加すると何が遅れるかを示し、優先順位を相談するのが実務的です。判断するのは「自分が頑張れるか」ではなく、期限までに守れる仕事の範囲です。
返信では、依頼を受け取ったこと、現在のタスクと期限、追加対応した場合の影響、選べる対応案を短く並べます。事情を長く弁明する必要はありません。ここでは、メールとチャットの例文に加え、引き受ける範囲を狭める方法や、断り切れないときの確認事項まで整理します。
このページは社内の上司から仕事を追加された場合を扱います。取引先から当初契約に含まれないように見える作業を頼まれた場合は、費用・納期・作業範囲の確認が必要になるため、契約範囲外の追加依頼を取引先へ返す方法を確認してください。
この記事でわかること
- 急ぎの追加仕事へ返事をする前に確認する3項目
- 上司に優先順位を選んでもらうメール・チャット例文
- 期限変更、範囲縮小、担当変更を提案する方法
- 避けたい返し方と、送信前に直すポイント
もくじ
最初に「依頼の重さ」と影響を確認する
急ぎと言われても、すぐに可否を決められないことがあります。まず次の3点を分けて確認します。
1. 相談なのか、業務上の指示なのか
「できればお願い」「手が空いていれば」のような相談と、担当・期限が明確な業務上の指示では、返し方が異なります。判断できなければ、「優先順位を変更して着手する認識でよいでしょうか」と確認します。職場のルールや役割に関わるため、自己判断だけで拒否できるとは限りません。
2. 追加すると、どの仕事へ影響するか
現在のタスク名、締切、必要な残り時間を箇条書きにします。「忙しい」ではなく、「本日17時締切のA資料があり、この依頼へ着手すると提出が翌朝になる」のように、相手が選べる情報へ変えます。
3. 全部ではなく、どこまでなら対応できるか
依頼を丸ごと受けるか断るかの二択にしなくても構いません。下調べだけ今日行う、初稿を明日にする、対象を3件に絞る、別の担当者へ引き継ぐ、といった調整案を探します。追加仕事の文例を先に確認したい場合は、上司へ丁寧に追加業務を断る例文も参考にしてください。
返事は4つの要素で組み立てる
上司への返事は、次の順にすると要点が埋もれません。
- 受領:依頼内容を理解したこと
- 現状:進行中の仕事と期限
- 影響:追加対応で何が遅れるか、または難しい範囲
- 選択肢:優先順位、期限、範囲、担当の候補
謝罪から長く書き始めると、相談したいことが伝わりにくくなります。「申し訳ありません」は一度で十分です。返事を待たせる場合も放置せず、「15時までに工数を確認して返答します」のように、確認期限だけ先に伝えます。返事のタイミングに迷ったら、依頼への返事をいつまでに返すかも確認できます。
状況別のメール・チャット例文
以下はそのまま固定文として使うのではなく、実際のタスク名・期限・選択肢へ置き換えてください。
既存業務との優先順位を相談するメール
件名:追加ご依頼の優先順位について(○○案件)
○○部長
お疲れさまです。△△の追加対応について承知しました。
現在、本日17時締切のA資料と、明日午前提出のB集計を進めています。△△へ本日着手する場合、A資料の提出が明日午前になる見込みです。
A資料の期限を変更して△△を優先するか、△△を明日午後から着手するか、ご判断いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
断る対象を「仕事そのもの」ではなく、「すべてを同じ期限で行うこと」に置いています。上司が優先順位を選べるため、単なる拒否に見えにくい形です。
期限を変えれば対応できるメール
件名:○○対応の納期ご相談
○○さん
ご依頼ありがとうございます。内容を確認しました。
本日中の完了は難しいのですが、明日15時までであれば対応できます。先に確認が必要な箇所だけ、本日17時までにお送りします。
この進め方で問題ないか、ご確認をお願いいたします。
「無理です」で終えず、守れる期限と先に渡せるものを示します。期限は余裕のない願望ではなく、実際に守れる時刻にします。
対応範囲を絞るチャット
ご依頼ありがとうございます。今日はA案件の対応があるため、全5件を仕上げるのは難しい状況です。優先度の高い2件までなら16時までに対応できます。残りは明日午前でもよいでしょうか?
普段チャットで話す上司なら、長い前文は不要です。ただし、対象件数と時刻は省きません。少し柔らかい書き方は上司へややカジュアルに追加業務を断る例文でも比較できます。
担当を引き受けられないとき
件名:○○業務の担当について
○○部長
お声がけいただきありがとうございます。
今週はA案件の納品対応が続くため、○○業務を期限まで責任を持って担当することが難しい状況です。資料の所在と過去の対応経緯であれば、本日中に共有できます。
別のご担当を検討いただくか、開始時期をご調整いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
自分ができる支援だけを具体的に残します。代替案も実行できない場合は、無理に付け足さず、難しい範囲と理由を簡潔に伝えます。
良い例と避けたい例の違い
避けたい例
今忙しいので無理です。前にも急な依頼があって困りました。
この文章では、どの期限が衝突するのか、いつなら可能なのかが分かりません。過去の不満も同じ返信へ混ざり、今回の判断から話がそれています。
修正例
現在は本日締切のA資料を進めています。○○を優先する場合、A資料は明日午前の提出になります。どちらを先に進めるか、ご確認いただけますでしょうか。
修正点は、感情を消すことではなく、相手が決められる事実へ置き換えることです。不満や業務量の偏りを相談したい場合は、急ぎの返信とは分けて、落ち着いて話せる時間を設けます。
次のような書き方にも注意します。
- 「たぶんできます」:期限を約束したのか判断できない
- 「何とかします」:既存業務への影響が隠れる
- 「私の仕事ではありません」:役割確認より拒絶が先に伝わる
- 長い謝罪:可否と選択肢が後ろへ埋もれる
- CCへ関係者を急に増やす:相談より対立に見える場合がある
書いた後に結論や代替案が読み取れるかは、入力内容を送信・保存しない文面チェッカーで確認できます。
断り切れないときに確認すること
上司が追加仕事を優先すると決めた場合は、口頭だけで抱え込まず、「A資料は明日へ変更し、○○を本日優先する」と認識を短く記録します。担当範囲、完了条件、期限、途中報告の時刻も確認しましょう。残業が前提になりそうなら、上司へ残業対応を相談する例文も、代替対応の組み立てに使えます。
返事が来ないまま、二つの期限が迫っている
優先順位を聞いたメールの送信は、期限変更への承認ではありません。担当上司が確認できる連絡手段で、どの判断をいつ必要としているかを再度伝えます。誰にも確認せず二つとも引き受けたり、既存の納期を自分だけで動かしたりしないようにします。
先ほど相談したA資料と追加の△△について、まだ優先順位を確認できていません。両方を本日17時までに完了することはできない見込みです。14時までに、先に進める作業と変更する期限をご判断いただけますか。難しい場合は、判断できる担当者をご案内ください。
時刻は、着手や提出に間に合う実際の時点へ直します。上司が不在なら、職場で定められた代行者への確認方法を使い、無関係な人を一斉にCCへ加えないようにします。既存の提出先が別にいる場合は、その人への変更連絡を誰がするかも確認してください。
「上司が優先と言った」ことと「取引先が新しい納期を了承した」ことも別です。社外の約束へ影響するなら、納期延期の相談手順に沿って、対外連絡の担当と相手の確認を残します。
依頼を断ったことで不利益をほのめかされる、威圧的な連絡が続く、過重な状況を一人で解決できないと感じる場合は、「やんわりした文面」だけで収めようとしないでください。記録を残し、社内の相談窓口、労働組合、信頼できる管理職などへ相談します。社外の相談先として、厚生労働省は職場のトラブルを対象にした総合労働相談コーナーを案内しています。緊急性や安全上の不安がある場合は、安全確保を優先してください。
送信前のチェックリスト
- 依頼の対象と希望期限を取り違えていないか
- 現在のタスク名と期限を、必要な範囲だけ書いたか
- 追加すると何が変わるかを具体的に示したか
- 期限変更・範囲縮小・担当変更のうち、実行できる案だけを出したか
- 結論や相談事項が2〜3文目までに読めるか
- 守れない期限を「何とかします」と約束していないか
- 必要なら、決まった優先順位を記録へ残したか
急ぎの依頼では、きれいな断り文を作ることより、仕事の衝突を見える形にすることが先です。相手の判断や職場の運用によって結果は変わるため、例文を自分の担当範囲と実際の期限へ直してから送ってください。場面ごとの注意点は追加仕事を断るガイドでも確認できます。





